島原の乱、神田千里著を読む
世界遺産に登録され、サイレンス沈黙で映画を観て興味を持つようになった。仕事がひと段落したタイミングで、タイトルの本を読んでみる。
第1章の立ち帰るキリシタン
第2章の宗教一揆の実像
序盤の2章を読み、p.80に書いてある幕府という統一政権の存在のみを根拠にキリシタンの状況を判断することはとても出来ないという言葉が印象的だった。講談社の学術文庫の特徴なのか、一揆の実情を出典元の史料を明記しながら論じている本書は、新書と比較して格段に読みにくい。ただ、丁寧に史料から読み解くことで、教科書や資料集のようなテキストからは見えてこない地続きな歴史を感じることが出来た。それは、例えば隣町の自治会長の意向で地域活動が決定していくプロセスの如く、現代に生きる人へもリアリティを持って想像が出来る。
知らなかった点としては、島原の乱が戦国時代の様子を見て取れる点。そしてキリシタン大名の影響が江戸時代でも残っていること。
暴力と徹底した縦社会
やまなみ街道 ふれあいロード 初級編
https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=9af61742e02ab2b10e1f231725a8b971
せら夢公園に車を止め、約50kmのポタリング。
12月の世羅は冷えるも、登って下ってテンションがアホほど上がる。まるでアトラクション的なコースで楽しみつつ、獲得標高1000mクラスで程よく脚にくる。山入るとコンビニ皆無なのは要注意。トレーニング積んで駆け抜けたいコースですな。
ありがとうロイ・ハーグローブ
2010年位から、時代が彼に追いついたのか、肩の力が抜けた彼のリーダーバンドが好きでした。ありがとうと心から祈ります。
- アーティスト: Roy Hargrove
- 出版社/メーカー: Emarcy
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: CD
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寒いよるはAntonio Hartの音がする
ナットアダレイのグループで、ナットを支えアグレッシブながらも冷静な音を聴かせてくれたアントニオハート。
くそ寒い時期、年末のライブに向けて練習した日々が重なって、この時期は定期的に聴きたくなる。
これでいい
- アーティスト: Antonio Hart
- 出版社/メーカー: Jazz Legacy Prod
- 発売日: 2015/05/12
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映画 沈黙を見る パードレ、ばってんパードレ
- 発売日: 2017/07/12
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宇多丸さんのラジオで絶賛していたような気がして見たかった作品。amazon primeであがっていたので視聴。
結果、言葉にならない。
日本人だからこそ、宗教観に馴染みがあり、奉行の言葉に理解出来ないこともない。一方、話が通じる洗練された社会に見えて、非人道的な暴力が支配する圧倒的なclass society。腐った土地。in the world like this.
特定の宗教を信仰している訳ではないが、私にも大切にしているものが分かると、インタビューで塚本晋也さんも言われていた通り、この映画が訴えには衝撃をくらう。
沈黙
遠藤周作の原作読まねばならないな。
映像化して双方真正面から挑む姿勢を描けるのは、多様性を受け入れる受け入れない別として
移民や多文化が目の前にある今だからこそ描けたのかなと思う。折しも、2018年入管法改定案が議論される中、異文化共生が一言も出てこない日本のなかて。